トヨタ自動車がフルモデルチェンジされる新型「クラウン」を世界初公開し、大きな反響を呼んでいる。自動車業界に詳しいマーケティング/ブランディングコンサルタントの山崎明氏は「単にトヨタの最高級車種のニューモデルが出るという話ではなく、新型クラウンにはトヨタのある野望が秘められている」と語る─。
「いつかはクラウン」から40年…。
クラウンがモデルチェンジして16代目となった。新型クラウンはなんと4つの異なるタイプがあるラインアップとなった。
デザイン的にも今までのクラウンの伝統とはまったく異なるもので、発表会の会場にいたすべての人を唖然あぜんとさせるものだった。私自身も広告会社に勤務していた時代に10年以上にわたってコミュニケーション立案に携わっていただけに、ある種の固定観念があり、非常に衝撃を受けた。
クラウンは1952年、当時社長だった豊田喜一郎の長年の夢だった本格的乗用車の実現に向けて開発がスタートし、1955年に戦後トヨタ初の本格的乗用車として発売された。現在の日本車の中で最も長い歴史を誇る車名ブランドである。
山崎 明 マーケティング ブランディングコンサルタント
発表会会場の誰もが唖然…「新型クラウン」激変に隠されたトヨタの"ある野望" 驚くべきデザイン、4タイプ展開になった真因は"これ"だ
7月15日、トヨタ自動車がフルモデルチェンジされる新型「クラウン」を世界初公開し、大きな反響を呼んでいる。自動車業界に詳しいマーケティング/ブランディングコンサルタントの山崎明氏は「単にトヨタの最高級車種のニューモデルが出るという話ではなく...