国債の利率0.5%に引き上げ、8年ぶり高さ 財務省

経済

財務省は5日に実施する10年物国債入札で、毎年支払う利息を示す表面利率を0.5%と従来の0.2%から引き上げた。引き上げは0.1%から0.2%に上げた2022年4月以来で、水準は14年12月以来8年ぶりの高さ。日銀が金融緩和修正で10年債利回りの上限を0.5%程度と従来の0.25%程度から引き上げたことで、市場で取引される国債利回りが上昇したことに合わせた。

財務省は5日午前の10年債の取引利回りを元に表面利率を決めた。投資家が得る利益や財務省の支払総額を示す「利回り」は、表面利率と債券の価格で決まる。表面利率が市場実勢より低すぎると同じ利回りでも債券の発行価格が額面を大きく下回ってしまうため、表面利率は市場実勢の利回り水準に合わせている。

表面利率が上がると財務省が毎年支払う利払い費が増額することになる。財政悪化が続くなかで利払い費の負担が増せば、経済政策にも悪影響を及ぼす可能性がある。

国債の「表面利率」0.5%に引き上げ、8年ぶり高さ 財務省 - 日本経済新聞
財務省は5日に実施する10年物国債入札で、毎年支払う利息を示す表面利率を0.5%と従来の0.2%から引き上げた。引き上げは0.1%から0.2%に上げた2022年4月以来で、水準は14年12月以来8年ぶりの高さ。日銀が金融緩和修正で10年債利...
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