ふるさと納税、流出超過の大都市に焦り 川崎市は95億円

政治

ふるさと納税はお得な返礼品を用意した自治体が潤う一方、利用者の多い大都市は劣勢を強いられてきた。日本経済新聞社の試算によると、2021年度の寄付額から住民税控除額を引くなどした流出超過額は川崎市が95億円、世田谷区は83億円に達する。これ以上の流出を防ごうと、大都市も本腰を入れる。

総務省がまとめた21年度のふるさと納税寄付実績に控除額と返礼品などの経費、地方交付税による補塡を加味して、市区町村の最終的な収支を試算した。補塡は23年度になるが、交付税を受け取らない「不交付団体」は22年度と同じと仮定して集計した。

川崎市は9億円の寄付に対し、他自治体への寄付による控除額は102億円と11倍。流出超過額は市営住宅の建て替えなどに充てる22年度当初予算(92億円)に匹敵する規模に膨らんでいる。

ふるさと納税、流出超過の大都市に焦り 川崎市は95億円 - 日本経済新聞
ふるさと納税はお得な返礼品を用意した自治体が潤う一方、利用者の多い大都市は劣勢を強いられてきた。日本経済新聞社の試算によると、2021年度の寄付額から住民税控除額を引くなどした流出超過額は川崎市が95億円、世田谷区は83億円に達する。これ以...
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