文鮮明氏、安倍元首相就任直後「秘書室長と面会を」 発言録で判明

カルト宗教

安倍晋三元首相が2006年に第1次政権の首相に就任した1週間後、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)創始者の文鮮明(ムン・ソンミョン)氏(12年に死去)が安倍氏の「秘書室長」と面会するよう信者に指示していたことが、文氏の発言録で判明した。首相の座に就いた安倍氏に教祖主導で接近を試みる教団の姿が浮かんだ。【田中裕之、金森崇之、ソウル坂口裕彦、渋江千春】

「秘書室長」は「ナカガワ」
 発言録は、文氏が1956~2009年に韓国内で信者に説教した言葉を韓国語で収録した「文鮮明先生マルスム御言(みこと)選集」。各巻約300~400ページで全615巻あるが、絶版で入手は困難。毎日新聞は、日本の教団広報部が「(全巻を)不法転載している」とするウェブサイトで当該発言を翻訳・確認した。

 541巻273ページの記述によると、安倍氏が首相に就任した1週間後の06年10月3日、文氏は「安倍が首相になったと聞いている」と語った。安倍氏の前任として5年半近く在職した小泉純一郎元首相にも言及しており、日本の政権を強く意識していたことをうかがわせる。

 文氏はこの発言に続き、有力信者を名指しして「その(安倍氏の)秘書室長の名前は何だ」と尋ねた。

文鮮明氏、安倍元首相就任直後「秘書室長と面会を」 発言録で判明 | 毎日新聞
安倍晋三元首相が2006年に第1次政権の首相に就任した1週間後、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)創始者の文鮮明(ムン・ソンミョン)氏(12年に死去)が安倍氏の「秘書室長」と面会するよう信者に指示していたことが、文氏の発言録で判明した。首相...
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