東野幸治が旧統一教会に祝辞の元自民議員を「悪いことじゃない」と発言

日韓トンネル

10月30日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)で旧統一教会のイベントに祝辞を送った元自民党衆議院議員に対して、MCの東野幸治(55)が、「別に悪いことじゃないわけでしょ」と擁護する場面があった。

 この日の番組では「福岡市議 堀本和歌子氏が辞職 対立候補になりすまし偽ビラ配布」というニュースを取り上げた。これは元モデルで3年前に初当選を果たした福岡市議の堀本氏が、次の市議選で対立候補になりそうな元自民党議員の新開裕司氏(現在は参政党福岡県支部長)が旧統一教会と関係を持っていたというビラを、変装して近所に配りまわったというものだ。

 堀本氏は事実を知って欲しかったとして、新開氏と統一教会の関係を暴露するビラを配ったという。そのビラには「新開ゆうじです! 旧統一教会の式典で偉大なる韓鶴子さまに祝辞を述べさせていただきました!」などと書かれていた。

 堀本氏は10月28日に会見を開き謝罪し、「リツイート感覚だった」とコメント。ビラには新開氏が祝辞を述べる動画のQRコードまでもが記載されていた。

 ワイドナショーでは堀本氏に対して、石原良純など各コメンテーターがそれぞれコメントしていたが、最後に松本人志(59)が、新開氏について「やられた方のこの人も事実無根ちゃうんかい? っていうのはありますけどね。100%被害者みたいになっているのも違和感がある」とコメント。すると、MCの東野の口から、冒頭のように「でも別に悪いことじゃないワケでしょ」と擁護するような発言が飛び出した。

 自民党も野党も、旧統一教会の祝辞を述べること自体を“悪いこと”と認識しており、各議員にアンケートを行ったり、関係断絶を勧めたりしている。

■「韓日・日韓トンネルに接し…」と新開氏

 改めて新開氏が2019年に旧統一教会のイベントでどのような発言をしたのかを見てみよう。12年から14年にかけて自民党の衆院議員を務めた新開氏は、当時落選中の身だった。

《文鮮明、韓鶴子総裁がご提案された韓日・日韓トンネルに接し、その雄大な非常に多くの構想に感動し、そうなれば大陸文化と海洋文化が合流しているここ慶尚道地域と九州地域が21世紀の環太平洋時代の中心地として一緒に発展していくものと確信しております》

 新開氏は年間数百億円もの金が日本人信者から流れている旧統一教会に対し、その教祖である2人に対し尊敬の念を示した。さらに「韓日・日韓トンネル」という言い回しを使い、韓国と九州を結ぶトンネルを推奨していた。日韓トンネルが日本人信者から献金を募るための口実だったことはもはや周知の事実になりつつある。

「確かに堀本氏のなりすましのビラ配りは許されることではない。しかし新開氏も旧統一教会を称えて広告塔になっていた側面はある。元自民党の国会議員がお墨付きを与えることによって信用して入信する人がいるわけで、そこが一番の問題になっている。さらに祝辞の見返りはゼロかと聞かれると、何かしら選挙などで“お手伝い”などがあったのではないかと疑いたくもなる。新開氏が祝辞を送ることに対し、東野さんが『別に悪いことじゃない』とテレビで発信することは旧統一教会の被害者を無視しているとも捉えかねられません」(ワイドショー関係者)

 生放送でもないワイドナショーがこういう発信をカットせずに被害者の感情を逆撫でする意図はどこにあるのだろうか。

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