トヨタ23年3月期、純利益2.3兆円に上方修正　円安で

トヨタ自動車は4日、2023年3月期の連結純利益が前期比17%減の2兆3600億円になりそうだと発表した。従来予想（21%減の2兆2600億円）より1000億円上振れする。想定為替レートを円安に見直す効果が出る。鉄やアルミといった原材料の高騰が重荷となり、通期で減益の見通しは変わらない。

売上高は10%増の34兆5千億円、営業利益は20%減の2兆4千億円。従来予想比で売上高は1兆5千億円上積みした一方、営業利益は据え置いた。想定レートは1ドル=130円と期初予想より15円円安とした。トヨタ・レクサスブランドの世界生産台数は期初見通しの970万台を据え置いた。

あわせて発表した22年4～6月期決算は売上高が7%増の8兆4911億円、純利益が18%減の7368億円だった。3四半期連続で最終減益となった。