次々に明らかになる日本生命の営業職員による不適切な募集行為。だが、現場からは「(表面化した事案は)氷山の一角に過ぎない」という声があがっている。
「氷山の一角に過ぎない」
「事態はもっと深刻だ」
「日本生命『9カ月間で34件の違反行為』の異常事態」以降、日本生命の営業職員や本社の社員などからこのような声が続々と届いている。
特に多いのが、保険募集における不正のうち、「名義借り契約」についての告発だ。名義借り契約とは、第三者から名前や住所だけ借りて保険契約を成立させ、その保険料は営業職員が代わりに負担するという、保険業法で禁じられている「作成契約」の一種だ。
2021年4月から2022年1月にかけて、日本生命が金融庁に届け出た名義借り契約の件数(申込書ベース)は100件以上に上り、少なくとも20人の営業職員が関わったことが分かっている。同社の99支社の1割に当たる10支社で不正が発覚している。
東洋経済 高見 和也 記者
日本生命「名義借り契約は日常茶飯事」の深い闇
次々に明らかになる日本生命の営業職員による不適切な募集行為。だが、現場からは「(表面化した事案は)氷山の一角に過ぎない」という声があがっている。